Projects
Data Science
機械学習・人工知能をはじめとするデータサイエンス領域の技術は、様々な因果関係を可視化する技術として強い影響力を持ちます。しかし、今日のマーケットリーダーたちはこの技術領域に係る社会的責任を十分に果たしているとはいえず、彼らの独善的な意思決定のプロセスに対して人々は強い不満と違和感を持っています。近い将来、技術的シンギュラリティが到来するとして「それは一握りのリーダーらが主導すべきものであり、人類は広大なデータフローの中の小波のような、取るに足らない存在になる」と考える人もいますが、私たちはそうとは考えていません。データサイエンス領域の先端技術は、過去の技術革新と同様に、広い社会によりその扱いが意匠され、個人の主体的な自己表現を助けるものとして扱われるようになって初めて、社会の中で価値を持つようになると考えています。
Cyber Security
ますます不安定かつ不確実になっていく世界において、サイバー犯罪の手法はより洗練されていき、またその被害は甚大なものとなっています。昨今のサイバー攻撃は、コンピューターサイエンス領域の技術の悪用だけではなく、人間の心理の隙をついたソーシャルハックや目に見えぬ形で大衆先導を進めるフォールスナラティブなど様々な分野の技術を複合的・相互協調的に組み合わせられたものであり、特定の企業ないし公的機関が個別に対応するのは不可能なほどに洗練されています。私たちは、ペネトレーションテストからレッドチーム演習の実践から、多段階防御システムの構築支援に至るまでサイバーインテリジェンス領域における包括的なソリューションを提供すると共に、各国の民間企業および政府機関と連携した研究開発に取り組んでいます。
Distributed
Ledger
Technologies
長い間、過小評価されてきた分散型台帳技術は、2008年にサトシ・ナカモトが“Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”を上梓したことで、インフレーション抑制とIndividulalismの観点から再び注目を集めることになりました。しかし、現在の市場では無責任な誇大広告が跋扈するばかりで、ブロックチェーンをはじめとする分散型台帳技術がしかるべき形で使われることは多くないようです。私たちはこの技術の本来の設計思想に基づき、オラクル問題、ブロックチェーンのトリレンマ、ビザンチン将軍問題といったプロトコルレイヤーに関する技術課題の解決に取り組むとともに、コントラクトのセキュリティ監査、資本の多寡に依存しない知識ベースのテスティング、ゼロ知識証明を用いたプロトコルレイヤーの研究などのプロジェクトに従事しています。